1記事目では、私が冷凍機や管工事の資格を積み上げてきたお話をしました。では、そもそもスキルも経験もない私が、なぜ大手企業の施工管理(冷凍機保守・工事管理)に入ることができたのか。
結論から言うと、綺麗事のキャリアアップではなく、現在の会社に繋がる方からの「紹介」でした。
当時、働いていた工場が経営難に陥り、私はこれからの生活に強い危機感を抱いていました。しかし、いざ転職を考えた時、自分には次の場所で通用するような「何の箔(はく)もない」という厳しい現実に直面したのです。
「このままではいけない。家族と自分を生かすために、まずは形になるものを残さなければ」
そう決意した私は、ユーキャンを利用して、仕事と両立しながら1年で「FP2級(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)」を取得しました。この時、プライドを捨てて必死に掴み取った資格こそが、当時の私の唯一の誇りであり、人生を動かす一歩となったのです。
1.「自分には何もない」の絶望から、ユーキャンで勝ち取ったFP2級
いざ転職活動を意識したとき、これまでの自分の経歴を振り返って「次の職場で武器になるものが何もない」と強い焦りと絶望を感じました。家族もいる中で、ただ指をくわえて工場の経営難を眺めているわけにはいかない。
そこで私は、自分の力で「箔(はく)」を作るために一念発起し、ユーキャンの通信講座を申し込みました。
目指したのは「FP2級」。異業種の私にとっては完全に未知の領域でしたが、試験日までのスケジュールを逆算し、仕事の合間を縫って毎日必死にテキストを開きました。結果、1年で一発合格。
「何もない自分」から脱出し、自分の努力で国家資格をもぎ取れたというこの成功体験は、今でも私の人生の中で「唯一無二の誇れる実績」として胸に深く刻まれています。
2. 必死な姿があったからこそ、繋がった「紹介」というチャンス
FP2級を取得した頃、私は信頼できる知り合いの方に、当時の工場の経営難やこれからの生活についての不安を正直に相談していました。人脈などという大それたものではありません。
しかし、私の状況を聞いていたその方から、「それなら、うちの現場に来てみないか」と声をかけていただいたのです。
いわゆる『紹介(コネ)』の形ではありますが、今振り返ると、ただ愚痴を言っているだけの人間にチャンスをくれる人はいなかったと思います。私が「何もない絶望」から這い上がるためにFP2級を必死に取得し、前を向こうとしていた姿勢を、どこかで評価してくださっていたのかもしれません。
「プライドなんて言っていられない。家族と自分を生かすために、この軽い誘いのようなチャンスに絶対に食らいつく」
そう決意して飛び込んだ先が、結果的に今の大きな会社でした。
3. 今でも「紹介してくれた方への申し訳なさ」ともがいている現実
正直に白状すると、大手企業に入れたからといって、すぐに周りのように大活躍できたわけではありません。
右も左もわからない冷凍機や工事管理の現場で、今でも自分は「使えない人間かもしれない」と激しく落ち込む日もあります。せっかく声をかけて紹介してくださった方に、十分な恩返しもできておらず、むしろ現場で迷惑をかけてしまっているのではないか、という申し訳なさと焦りは常に私の心の中にあります。
だからこそ、私はいつまでも甘えているわけにはいきませんでした。実務ですぐに恩返しができないなら、せめて紹介してくれた方の顔に泥を塗らないよう、目に見える結果を出さなければいけない。
その強い執念があったからこそ、1記事目に書いたように、冷3➔冷2➔冷1(講習一発)、1級管工事(補)といった専門資格を「KPI」として徹底的に設定し、死に物狂いで実力を証明し続けてきたのです。
まとめ:不器用でも、必死に動けば道は開ける
私の転職の始まりは、工場の危機と「自分には何も箔がない」という絶望からでした。それでも、プライドを捨ててユーキャンでFP2級を取り、目の前の紹介というチャンスに必死に食らいついたからこそ、今の私があります。
今、同じように「自分には何もない」「異業種からの転職で周りに迷惑をかけている」と悩んでいる方がいても、どうか自分を諦めないでください。
不器用でも、紹介者に申し訳なさを感じるほどの誠実さがあれば、それは必ずあなたの原動力になります。まずは自分ができる小さな一歩(資格の勉強や、目の前のチャンスに手を伸ばすこと)から、一緒に始めてみませんか?あなたの挑戦を、私は心から応援しています。
